コピーライティングでは「ストーリーテリング」という手法が有効になる。
ストーリーテリングとは、簡単にいえば「物語(ストーリー)を語ること」。
ストーリーを聞かされた人は、一連の「イメージ」が思い浮かぶため、無意識のうちに「その世界」に引き込まれていく。
映画や推理小説に、どんどんのめり込んでしまうのはこのためだ。
LPでも、この「ストーリーの力」を活用すれば、読み手をどんどん引き込んでいくことができる。
ただ、美容製品を販売するLPで、ボディーコピーをストーリーで埋め尽くすというのは現実的ではない。
そんなことをしていたら、肝心の商品紹介がいつまでたってもできないからだ。
では、どうやって「ストーリーの絶大な力」をLPに活用したらいいのか?
じつは、ストーリーというのは、「書き手が与えるストーリー」のほかに、「読み手が思い描くストーリー」というものもある。
LP冒頭のヘッドライン(キャッチコピー)で、「信頼できる根拠」とともに「魅力的なメリット」を伝えれば、訪問者は”その先の自分”をイメージする。
たとえば美容製品。
信頼できる根拠とともに、「誰もがうらやむ”うるつや肌”へ」という、メリットを伝えるキャッチコピーがLPの冒頭に書かれていたら、訪問者は自分の脳内で、勝手にイメージをふくらませていく。
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たしかに、この美容製品を使えば美肌になれそうだ。
そうすれば、毎日が快適になるだろうな。
あの人の注目を引けるかもしれない。
もしかしたら、デートに誘ってくれるかもしれない。
デートはどこがいいかな・・・
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このように、訪問者は脳内で勝手に「ストーリー」を創り出し、それにひたってくれる。
べつにこちらがストーリーを語る必要はないのだ。
LP冒頭のヘッドラインはもちろんのこと、その後のボディーコピーにおいても一貫して「メリット」と「根拠」をセットにして読み手にアピールしていく。
それだけで読み手は、無意識のうちに脳内で「その人だけのストーリー」を展開してくれるのだ。
これがLPにおける「もうひとつのストーリー」である。
もちろんLPの後半のほうで「開発秘話」とか「企業理念」といった内容の話をする際に、ストーリーテリングは活用できる。「お客の声」も有効だ。
ただ、ストーリーの力を活用できるのは、そういったものだけではない、ということだ。
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