販売会社様:株式会社キーリー
URL:https://lulusia.jp/shamtre/lp/
これは、シャンプーとトリートメントを販売するためのLPになります。
とても訴求性のあるファーストビュー(パソコンの最初の一画面)になっていますね。
上の画像は、私のパソコンから見えるファーストビューですが、訴求性のあるヘッドラインと、女性の写真だけを上手に収めています。
そのほかの製品画像や製品名、それほど訴求性のない補足情報などは、ファーストビューのすぐ下に配置されています。
このLPを制作されたかたは、こういったものをファーストビューの中に入れても、訪問者を欲しくさせられない、ということをよくわかっているわけです。
ファーストビューに掲載されているヘッドラインと、女性の写真をみた人は「興味」をおぼえますので、ちょっとスクロールします。すると補足情報が出てくる、というわけです。
ファーストビューを分析
それでは、このLPのファーストビューを分析してみたいと思います。

- 上の2行で「根拠」を伝えている。
- 同時に「製品のジャンル」も伝えている。
- 真ん中の4行で「訪問者のメリット」を伝えている。
一見シンプルにみえるファーストビューですが、しっかりとコピーライティングの原則を意識して作成されています。
まず、一番上に「髪のプロ 毛髪診断士が開発した」とありますが、これによって訪問者に「信頼感」を与えています。
訪問者は、「そのようなプロが開発したのなら、信頼できる製品だろう」と思うわけです。これが「メリットの根拠」となります。
「頭皮もケアする」
→この部分も、じつは「根拠」となっています。
訪問者にしてみれば、「髪だけではなく頭皮もケアしてくれるのなら、たしかに美髪になりそう」というイメージになります。
豊かな土壌から、元気な植物が育っていく・・・ここでは、そんなロジックを伝えているのです。
「見せかけじゃない」
→「頭皮からもケア」するわけですから、しぜんと「見せかけじゃない」というイメージになります。
「自分本来の」というフレーズも同様です。「自分の毛根から、キレイで元気な髪が生えてくる」・・・「自分本来の」というフレーズには、そんなイメージが込められています。
訪問者は、こういった「見せかけじゃない 自分本来の」という言葉をみたとしても、まったく疑問に感じません。
なぜなら、冒頭の2行の部分には、「2つの角度から」しっかりと根拠が書かれているからです。
このLPのファーストビューをみた訪問者は、「根元から、キレイな髪が生えてくる」というイメージを持ちますので、「うるツヤ美髪へ!」というコピーを目にしても、まったく疑問に思いません。
「たしかに、うるツヤ美髪になりそうだ」と思うはずです。
そのように思った訪問者は、この製品が欲しくなってきますので、そのままスクロールを始め、その先を読み進めていくことになるのです。
添削の余地はあるか?

結論からいえば、現在のヘッドラインの「内容」は、まったく問題ありません。
「最高のヘッドライン」になっていると思います。
そのうえで、「表現上」の観点から、添削の余地がないかどうかを見ていきます。
「髪のプロ 毛髪診断士」
→現在は、スペースを入れていますが、ここはカギカッコで囲ったほうが見やすくなると思います。
そのようにすれば「毛髪診断士」というフレーズも際立つのではないでしょうか。
以下、改善文です。
→髪のプロ「毛髪診断士」
「髪のプロ 毛髪診断士が開発した」
→このような語尾にしてしまうと、句点が打たれていると誤解される可能性があります。
ただ本当は、語尾には読点を打ちたいはずです。
つまり、「・・・が開発したシャンプー&トリートメント」と読ませたいわけです。
ここまでの添削をまとめると、一番上の2行は以下のようになります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
髪のプロ「毛髪診断士」が開発した、
頭皮もケアするシャンプー&トリートメント
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現在のヘッドラインは、内容的には”非の打ちどころがない”と思います。きっと、優秀なコピーライターさんが制作したのでしょう。
ただ、「表現的な観点」でみれば、このように、まだ改善の余地が残されているわけです。
メインのコピーはどうか?

それでは、メインのコピーに当たる4行を見てみたいと思います。
「見せかけじゃない」
→ここも先ほどと同様に、読点が打たれていないため、わかりづらくなっています。
もしかしたら訪問者のなかには、「見せかけじゃない。」と読んでしまう人がいるかもしれません。
ただ本当は、「見せかけじゃない、うるつや美髪へ」と読んでもらいたいわけです。
であれば、しっかりと読点を打って、誤解の芽を摘んでおくべきかと思います。
このLPのすばらしい点
このLPのすばらしい点は、ファーストビューだけではありません。
「ファーストビューのすぐ下に、購入バナーを配置していない」という点も、他のLPでは見られないところだと思います。
ふつうであれば、これだけ訴求性のあるヘッドラインを示したあとであれば、そのすぐ下に「購入バナー」を配置してしまうものです。
でもこのLPでは、途中まで「購入バナー」を配置せずに、どんどん読み手を引き込んでいっているのです。
このような制作ができるのは、コピーライティングを心得ている人だけです。
ファーストビューを目にした訪問者が、たとえ「商品が欲しくなった」としても、それは、まだ「浅い興味の段階」です。
そのような心理状態にある人に、購入を勧めても、ほとんどの人は購入という行動を起こしません。
賢いコピーライターは、焦ってすぐに購入を勧めるのではなく、まずは「読み手との信頼」を築こうとします。
そのような段階を経たほうが、成約率が上がることを熟知しているからです。
ただ、こんな問題点も・・・

「やさしくダメージを与えず」
→このように続けて読めてしまいますが、読み手は言っている意味がわからなくなります。
以下のように「2つの文章」に分ければ、読みやすくなるのではないでしょうか。
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人の髪や皮膚と同じ「アミノ酸」成分の洗浄剤だから、
頭皮と髪にやさしく、ダメージを与えません。
毛穴の皮脂や汚れだけをしっかりと落とします。
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そのほか、LP全体をザッと拝見しましたが、「髪が傷む」と書くべきところを、「髪が痛む」と間違って書いてしまっていますね。

何度も同じ表現を使っているので、コピーライターさんは気づいていないようです。

すぐ下の部分には、このように「毛髪を補修できる根拠」を挙げています。
しかし、読み手にしてみれば「なぜ、こういったオーガニック成分が入っていると毛髪が補修されるの?」となってしまいます。
「疑問が起きる余地」がまだ残されているわけです。厳しくいえば「根拠になっていない」ということ。
こういった疑問が起きる余地をそのままにしていると、それだけLP全体の成約率が落ちてしまいます。
そのほかの成分を紹介する箇所でも、「根拠」を示す際に「疑問の余地」が残されていると感じました。
読み手に納得してもらえないぶん、読み手からの「信頼性」が低下しますので、それだけ成約率も下がってしまうことになります。
まとめ
いかがでしょうか。
ファーストビューを中心に、あとは拾い読みして気づいた箇所を、ランダムに添削してみました。
深く読み込めば、もっともっと改善点が出てくるかもしれません。
ただ、そうはいっても、巷に数多くあるLPのなかでは「秀逸なLP」に属すると思います。
LP冒頭のヘッドラインが強力ですので、そうとうな成約率を弾き出していることは間違いなさそうです。



